短期、中期ともにNZ弱気の流れ。74円割れの越月で長期トレンドも変化
好調な消費や建設関連がリードする形で景気拡大基調
6/16に発表された第1四半期GDPは市場予想を上回る+0.7%となりました。製造業がふるわないものの、引き続き好調な消費やと建設関連がリードする形で景気の拡大基調は持続しています。一方で、本日の日銀金融政策決定会合では現状維持が決定されたことから、円高が加速、これに引っ張られる格好でNZ円相場は朝方の75円台から73円割れまで急落しています。
日足、N$弱気の流れに変化
日足を見ると、6/15の日足が5/6に付けた72.55を起点として下値を切り上げて来た流れに変化を生じさせています。また、16日には強い下値抵抗ポイントであった73.70-80も下抜けており、6/9に付けた76.39で戻り天井を確認した可能性が高くなっています。76円超えに値を戻さない限り、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。日足の上値抵抗は74.20-30に、下値抵抗は73.00-10、72.50-60にあります。21日移動平均線は75.38にあり、この下に張り込んでNZ弱気の流れに変化しています。
週足も下落リスク点灯
一方直近の週足は、陽線引けとなり、5/6に付けた72.55を直近安値として下値を切り上げる流れを維持して終えましたが、昨年4月に付けた92.41を起点として上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、中期トレンドが弱い状態にあることに変わりありません。この上値抵抗は76円台にあります。また、16日の急落で週足サポートであった73.80-90を下抜け始めており、一段の下落リスクが点灯しています。週足の終値ベースで73.50割れを見た場合は新たな下げトレンド入りの可能性に注意が必要となります。
週足、72.50割れで終えた場合は下落リスクに注意
今週足の上値抵抗は75.70-80と76.50-60に、下値抵抗は73.00-10にあります。72.50割れで終えた場合は70方向への一段の下落リスクに注意が必要です。また、6月足が74円割れで越月した場合も、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けて、長期トレンドも“NZ弱気”に転換します。31週、62週移動平均線はそれぞれ76.88と79.94にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
NZ/円【週足】
(6/15現在31週移動平均線は76.88に、62週線も79.94にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れにある)
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