A$円新たな下落トレンド入り(2016年6月第三週)

豪ドル/円、新たな下落トレンド入り。78円が中期的な壁となる可能性。長期サポートは70〜72円。

A$円新たな下落トレンド入り(2016年6月第三週)

A$円新たな下落トレンド入り78円が中期的な壁となる可能性。長期サポートは70〜72円。

失業率不変もパートタイマーの割合増加

本日(16日)発表されたオーストラリアの失業率は5.7%と前月と変わらず。また、就業者数は1.79万人の増加となりましたが、フルタイムの雇用者が4か月連続減少しており、パートタイマーの増加傾向が強くなっていることは、先行きの不安を残す材料となっています。先進国や新興国経済の先行きへの懸念から世界的に需要が伸び悩んでおり、国内では緩やかな拡大基調を続けるオーストラリア経済ですが、為替相場はこれを反映するものとはなっていません。また、急激な円高が進む中で、重要なポイントを下抜けており、豪ドル/円相場は一段の下落リスクが生じています。

チャートは新たな下落トレンド、値ごろ感の買いは禁物

チャートを見ると、日足は78〜80円の揉み合いを大きく下抜けて、新たな下落トレンドに入っています。短期的には75〜77円ゾーンで、下値を模索する動きが強まると見られることから、少なくとも来週央までは値ごろ感からの豪ドル買いは控えた方がいいでしょう。日足の上値抵抗は77.50-70に、下値抵抗は75.10-20にあります。21日移動平均線は6/15現在79.23にあり、これを大きく下抜けて豪ドル弱気の流れに入り込んでいます。

週足サポートは75.00-20

一方週足も2月に付けた77.59を起点とするサポートラインを5月第1週の陰線が下抜けて新たな下落トレンド入りした状態にあります。直近の足も陽線で続落を食い止めているものの、上ヒゲが長く、上値トライに失敗しており、下値リスクがより高いものです。今週は78円台を守ってスタートしましたが、16日の急落で新たな下げトレンド入りの可能性が高くなっており、一段の下落リスクに注意する必要があります。この週足サポートは75.00-20にあり、簡単には下抜けないポイントですが、形状が悪化しているのですり抜ける可能性にも注意が必要でしょう。週足の上値抵抗は77.50-60にあります。31週、62週移動平均線は83.34と86.90にあり、中・長期トレンド豪ドル弱気に変わりありません。長期サポートは70〜72円台にあります。

            豪ドル/円【週足】

            豪ドル/円【週足】

(6/15現在31週移動平均線は83.34に、また、62週線も86.90にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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