ドル円下値リスクは拡大(2016年6月17日)

英国EU残留か

ドル円下値リスクは拡大(2016年6月17日)

ドル円:6月17日のファンダメンタル分析

英国民選挙前にしてリスク・オフの流れ

東京市場では、日銀の金融政策決定会合結果発表を前に既にじりじりと円高の動きとなり105円台前半での発表待ちとなりました。結果は大方の予想通り現状維持となりましたが、一部で追加緩和の思惑もあり、ストップオーダーを巻き込みながら後場には103.55レベルの安値とNY終値から2円50銭近い円急騰劇を演じました。急激な円高の動きから株式市場も大幅安となり海外市場入り。英国の世論調査で引き続き離脱支持が多いとの結果からポンドに売りが入り、ユーロも追随して大幅安。結果として、ユーロ円は115.50まで売り込まれ、その後ユーロドルの反発とともに117円台乗せと大荒れの展開となりました。ドル円も急激な動きの返しで114円台半ばまで戻しましたが、日米の金融政策イベントを通過し、いよいよ英国の国民投票にむけてのリスクオフ相場がマーケットの注目材料となります。現状ではどちらとも言えない状況となっていて、もし離脱ということになれば全ての金融市場が大混乱になることは必至です。

ドル円:6月17日のテクニカル分析

下値目途は100.00試し

ユーロドルは、ポンドの影響を受けやすく国民投票に向けポンドが弱い地合いを続ける限り、ユーロもまた上値が重たい展開となってきます。昨日は大幅安の後の切り返しも大きかったのですが、日足チャートを見てもわかる通り、着実に高値を切り下げる展開が続いています。本日も上がったところでは売りが出て来ると考えられ、1.1270レベルをレジスタンスに、1.1190レベルをサポートとする流れでしょう。

ユーロ円は、ドル円での円高、ユーロドルでのユーロ安、双方の下げ圧力を受け、NYの引けから4円近い下げを見せた後、2円戻すという荒っぽい値動きになりました。こちらもポンドの影響からポンド円に振り回されやすい地合いとなっていて、流れとしては着実に高値を切り下げる展開です。本日のところはいったん短期的な安値を付けた後のうごきとなりますが、買われたところでは売りが出て来ることも間違いないでしょう。117.10レベルをサポートに、118.00レベルをレジスタントする、振れやすいもののもみあいという展開を考えます。

オーダー/ポジション状況

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