国家安全法と香港株価指数(20/7/2)

香港で国家安全法が施行され初日からいきなり大量の逮捕者が出ています。

国家安全法と香港株価指数(20/7/2)

国家安全法と香港株価指数

香港で国家安全法が施行され初日からいきなり大量の逮捕者が出ています。昨日は返還の記念日ということもありデモ行動をしていた人が約360人、こちらはこれまで同様に集会違反ですが、国家安全法違反での逮捕者も10人出ています。

逮捕第1号は、荷物検査でバッグの中から「香港独立」の旗が出てきたことにより、国家分裂の罪に問われ国家安全法による逮捕された男性ですが、本人も第1号を狙っていたとも思えず以前であればあり得なかった逮捕です。今後も中国共産党の思うように香港を変えていく可能性が高いとしか思えず、そうであれば香港から多くの外資系企業が逃げるリスクも高いと思われます。

ブレグジットで英国から本店機能を欧州に移した企業が多く出ましましたが、今回の一国二制度の崩壊前兆はそれ以上のインパクトがあると見ています。そうした動きの更なる予兆として香港株価指数をチェックすることは重要なので、やや長めに週足チャートをご覧ください。

国家安全法と香港株価指数

2018年からピンクのレジスタンスとサポートの中での動きを続けていましたが、今年のコロナショックで下抜け、その後の経済活動回復とともに株価も回復していましたが、以前のサポートがレジスタンスとなり上値が重たい展開です。

他の主要株価指数が上昇している中で、国家安全法の早期施行を悪材料にしたものですが、中国の最大の狙いは9月の香港立法議会選の立候補受付が7月18日に始まるため、それまでに国家安全法による圧力をかけ続け、親共産党系の候補を増やした上で香港の政治も変えてしまえというところでしょう。今のところ株価は青い線で示した上昇ウェッジの中での動きとなっていますが、これを下に抜けてくると大きな下落に繋がる可能性があるというのがテクニカルな見立てです。

もはやかつての香港に戻ることは無いことを考えると今年後半の香港株価指数は要注意です。

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