ユーロドル続落 ECBは域外への新規ファシリティ設定
〇ユーロドルは1.12近辺に続落
〇市場の基調はコロナ第2波への懸念からのリスクオフ継続
〇欧州株はルフトハンザの政府救済スキーム導入ECBの域外流動性供給ファシリティ新設に序盤の下げ消す
〇ユーロドルは21日線を割り込みユーロ安地合い強まる
25日の東京市場でユーロドルは続落。前日からのリスクセンチメントの悪化が続き、日中は1.12台半ばでじり安推移、欧州勢参入後に下げ幅を広げ東京時間20:00現在は1.1205-10レベルで取引されています。
引き続きコロナウイルスの感染第二波の動きがベースとして市場の重しとなっており、米国、ドイツなどで行動の制限が一部再開していることで、これまでの予想より経済の再開が遅れることへの懸念が広がっています。
その中で欧州株がこの時間になって上昇に転じていますが、市場では好悪材料入り混じった状態です。好材料としてはルフトハンザの最大株主が政府の救済策を指示したことで同社の株が急上昇していること、また、後述のECBの新規ファシリティ設定報道などがあげられ、悪材料には多額の資金消失が伝えられCEOが逮捕されたワイヤーカード社が破産申請し、株価が急落したことがあげられてます。
ECBは夕刻ユーロ圏外の中央銀行に対しユーロの流動性を提供するためのファシリティを新設すると発表しました。ECBによればこれは特定の市場の変化に対する反応ではなく、パンデミックによって引き起こされた為替市場へのストレスを和らげるための予防策とされています。具体的な対象は明らかにされていませんが、今後数週間以内に開始され来年6月まで継続する見込みです。
これを受けて欧州主要株価指数は上昇に転じていますが、ユーロドルはユーロの長期金利低下によりさらに売り込まれる形となっています。
テクニカルにはユーロドルは本日の下落で21日移動平均線を大きく割り込む形となっていてややユーロ安地合いに傾いています。19日安値の1.1168や、1.1147の基準線が当面のターゲットとなりそうです。
今晩はこの後21:30に米1QGDP確報、個人消費、5月耐久財受注、卸売在庫、週間新規失業保険申請件数の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.06.26
欧州中央銀行(ECB)のスタッフによる経済見通し(2020/6/26)
昨日ECB金融理事会要旨が公表されましたが、特に目新しいものが無かったので、以下のECB内のユーロスタッフによる経済見通しの一部抜粋をお届けします。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。