シカゴポジション(CME)235
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年6月16日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションは上記4通貨では全てドル売りとなり、ドルショート拡大となっています。オセアニア通貨がドル全面安の流れを作るのか今後数ヶ月がポイントになりそうです。
前週のシカゴの豪ドルポジションは遂にショートを一気に減らし、ほぼスクエアに近い水準までカバーしました。チャートを見ると、ほぼトリプルトップを付けた翌週(先週締日)に豪ドルが小幅安になったところで手仕舞いしています。残高はショートを3万枚減らし、6,500枚のショートになりました。内訳はロング1,800枚増、ショートが28,200枚減になっています。相場は底値から500ピップス上げたところで損切り(?)と思われます。±10,000枚以内のポジションはほぼスクエアに近いので、今後1ヶ月以上かけて投機筋がどちらの方向にポジションを傾けていくのか注目されます。
過去を振り返ると、ショートを開始したのが、2018年4月からのですので、2年2ヶ月間のショートキープで、終値ベースではその時点が0.7682米ドル、底値が今年3月の0.5959米ドルですので、約1,700ピップスの豪ドル安、現在が0.6870米ドル付近ですので、底値からは880ピップス戻しておりほぼ半値に当たります。シカゴの過去の流れをみれば、豪ドル高方向に行き易くなります。そして豪州経済に明るい兆しでも出れば再び過去と反対パターンで攻めて行くと思います。逆に、先安観の材料がでれば新規の豪ドル安トライになります。
さて実際の相場は、先週まで豪ドル上昇ウェッジが0.6770〜0.6920米ドルにありましたが、今日現在は0.6860〜0.6970米ドルにあり、今日の朝方に一度下抜けています。このサポートは3月20日底値からの上昇トレンド抜けですので、もし今日以降0.6850米ドル未満で終わると、新たな豪ドル安の流れに入る可能性が高くなります。下抜けの場合にはもう1つ0.6790〜0.68米ドルに強いサポートがあり、ここを切れれば下抜けが確認されます。その場合は0.6680〜90、0.6610、0.6560米ドル方向を試す流れになります。一方で、0.6860米ドルを維持し、0.6910米ドルの抵抗線を抜ければ、トリプルトップ抜けに失敗した0.7050〜70米ドルの4回目トライになりそうです。現状はシカゴは再度ショートを積み上げそうな日足の動きで、豪ドルロングに切り替えるのは0.7070米ドル越えの確認後からとなりそうです。
(1豪ドル=0.6830米ドル、6月15日13:35)
オーダー/ポジション状況
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