豪ドル/円、調整下げの動きが継続中。73円割れで終えた場合は一段の下落へ。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、経済再開の動きが世界的に拡がる中で、COVID19の感染第二波が認められることや、IMFによる世界経済見通しの下方修正などもあって、世界経済回復への遅れが懸念されており、安全資産としてのドル、円が買われる動きが強まっています。感染の抑え込みと早期の経済再開に成功しているオセアニアは通貨が大きく売り込まれる動きとはなっておらず、豪ドルは対米ドル、対円で下げ渋りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は6/8に付けた76.78を直近高値として上値を切り下げる流れにありますが、3/19に付けた59.91を基点として下値を切り上げる流れも守っています。この日足の下値抵抗は73.20-30にありますが、73円割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに、72円割れで終えた場合は調整下げに留まらず、“豪ドル弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなります。逆に74.50超えで終えた場合は、下値リスクがやや後退、75円超えで終えた場合は再度76円超えの抵抗をトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は74.20-30、75.00-10、76.10-20に、下値抵抗は73.20-30、72.50-60、72.00-10にあります。21日移動平均線は73.94にあり、この下に入り込んでやや下値リスクが高いものの、“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日線は70.94と72.26に位置しており、調整的な下げの範囲内に留まる可能性を示唆しています。
一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲのやや長い陰線で終えています。上値トライに失敗した形となったことや、前週に大陰線が出ており、下値リスクにより警戒が必要ですが、一方で3月に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足の抵抗が72.90-00にあることから、これを守り切って反発に転ずる可能性を残した状態です。但し、73円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、72円割れで終えた場合は70円方向への一段の下落リスクが生じます。今週の週足の上値抵抗は74.40-50、75.00-10、76.60-70に、下値抵抗は72.90-00、72.00-10にあります。31週、62週移動平均線は71.76と73.09にあり、短期トレンドをサポート中ですが、73円割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。
豪ドル/円【週足】:6/25現在31週移動平均線は71.76に、62週線は73.09にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の可能性を維持。)
オーダー/ポジション状況
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