NZ/円、調整下げの動きが継続中。68円割れで終えた場合は一段の下落へ。
24日、NZ中銀は政策金利(オフィシャルキャッシュレート)を予想通り0.25%に据え置き、また、債券購入プログラムについても現行の600億NZドルを維持することを決定しましたが、会見では必要に応じて追加の金融政策手段をとる用意があることを表明しています。為替市場は現状維持を受けて対米ドル、対円で小幅下落しました。
チャートを見ると、日足は6/8に付けた71.67を直近高値として上値を切り下げる流れにありますが、68円の下値抵抗も守っており、調整的な下げの範囲内に留まっています。一方で上値も70.00-10に強い抵抗が出来ており70円台を回復して引けるまでは下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は69.00-10、69.60-70、70.00-10に、下値抵抗は68.50-60、67.90-00にあります。68円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して、66円方向への一段の下落リスクが生じます。逆に70円台を回復して終えた場合は下値リスクが軽減されますが、この場合でも中期トレンドが弱いことに変わりないので急伸にも繋がり難いと見られます。21日移動平均線は69.17にあり、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は67.56と68.54に位置しており、短期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は実体の小さい陰線引けとなり、単体では下げ余力の強いものでなく、今週は週初の寄り付きを安値として上値トライの動きが先行しましたが、70円乗せトライに失敗して押し戻されており、70円台にしっかり乗せて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。また70円台乗せで越週した場合でも71.50-60、73.00-10に一段と強い上値抵抗が控えており、これを全て上抜けて越週するまでは中期トレンドも変化せず、下値リスクを残した状態です。また、68円割れで越週した場合は一段の下落リスクが生じて66円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。週足の上値抵抗は70.00-10、71.50-60に、下値抵抗は68.50-60、68.00-10にあります。31週、62週移動平均線は68.46と69.32にあり、これらに挟まれた状態にあり、70円超えの越週か68円割れで越週した方向へ動き易くなっています。
NZドル/円【週足】:(6/25現在31週移動平均線は68.46に62週線は69.32にあり、両者に挟まれた状態にある。)
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