ニュージーランドドル週報(2020年6月第3週)

世界経済の回復の遅れも懸念される中で、NZドルは対ドル、対円で弱含みの展開が続いています。

ニュージーランドドル週報(2020年6月第3週)

NZ/円、調整下げ局面入り。68円割れで終えた場合は一段の下落へ。

〇NZ1QGDPは年率-0.2%(事前予想+0.3%)と悪化N$弱含みの展開続く
〇日足は70円を回復するまでは下値リスク残る68円割れで一段安
〇週足は下値リスクやや高い、66円割れでは63-4円の中期的抵抗試しか

8日に発表されたNZ1-3月期GDPは▼1.6%(年率▼0.2%)と事前予想の▼1.0%(年率+0.3%)より悪い結果となりました。また欧州、北京、アメリカの一部地域では二次感染が認められており、世界経済の回復の遅れも懸念される中で、NZドルは対ドル、対円で弱含みの展開が続いています。

チャートを見ると、日足は6/8に付けた71.67を直近高値として上値を切り下げる流れにありますが、68円台の下値抵抗を守っており、調整的な下げの範囲内に留まっています。一方で上値も70.00-10に強い抵抗が出来ており70円台を回復して引けるまでは下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は69.00-10、69.60-70、70.00-10に、下値抵抗は68.50-60、67.90-00にあります。68円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して66円方向への一段の下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は68.51、67.70、68.53で収束していますが、68円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。

一方直近の週足は高値圏から陰線が出ており、この足が71.50-60にあった週足の抵抗を上抜けきれずに反落しており、下値リスクがやや高い形となっています。今週は昨年10月に付けた66.94を基点とするレジスタンスラインの下に再び入り込んでおり、この週足の上値抵抗ポイントが70.00-10にあり、これをしっかり上抜けて来ないと上値リスクが軽減されません。またこれを上抜けた場合でも71.50-60の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。現状は調整下げの範囲内に留まっていますが、68円割れで越週した場合は下落リスクが点灯して、65〜66円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。週足の上値抵抗は70.00-10、71.50-60に、下値抵抗は68.50-60、68.00-10にあります。31週、62週移動平均線は68.49と69.42に位置しており、若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。可能性がまだ低いものの66円割れで越週した場合は63〜64円台の中期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。

NZ/円、調整下げ局面入り。68円割れで終えた場合は一段の下落へ。

NZドル/円【週足】

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