ランド円ショートコメント(2020年6月15日)

レンジは安値が6.17レベル、高値6.55レベルと、予想よりもランド安での推移となりました。

ランド円ショートコメント(2020年6月15日)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、ランド円はテクニカルな観点から上昇チャンネルの上下をレンジの参考にして「6.30レベルをサポートに、6.70レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が6.17レベル、高値6.55レベルと、予想よりもランド安での推移となりました。

前週も書いた通りですが、これから冬を迎えるアフリカで感染者数が急増し、10万人から20万人となるのに18日間の短期であったことから、WHOが警鐘を鳴らしました。特に感染者数が多い南アフリカでは現状まさに第二波で感染者数が増加し、このままで行くと今月末には病床数が足りなくなると言われています。

しかし、一度解除したロックダウンを簡単には再開できないどころか、南アフリカの高等裁判所はこの規制を違憲と判断したことで政府としてもこのまま感染者数が増加している状況でも打つ手が無いという状況です。今後も感染者数増加が懸念される中で、先週はクロス円全般における円買い戻しの動きと、米国株式市場調整が加わり、株式市場とともにリスクオフに動きやすく、今週もランド円は上値の重たい展開になりやすいと言わざるを得ません。

テクニカルにはどうか、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

5月半ばからのサポートラインを下抜けていますが、、週末に中段のドルランドの動きを見ると週後半にドル買い・ランド売りが強まっていることがわかります。現在は抜けたサポートがレジスタンスとなりますので6.40はレジスタンスと見てよさそうです。いっぽう下値については最安値5.60と先週高値6.56の半値押しが6.08となりますので、同水準をサポートと見てよいでしょう。

今週のランド円は半値押しに近い6.10レベルをサポートに、先週までのサポートが位置する6.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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