6月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、6月NY連銀製造業景況指数が発表されます。今日の数値を皮切りに明日以降は5月小売売上高など重要指数が順次発表され、これまでの株高の1材料とされてきた4月数値が最悪との見方が裏付けられる可能性があります。そして市場は今週の数値をみて好材料出尽くしなのか、将来の一層の改善期待を見るのかが注目されます。まず今日の数値で、為替・株式がどの様に反応するのか確かめます。勿論、予想レンジの上下限に近いか越えた数値が出た場合は、一度素直に従う可能性が高いと思われます。
(今回発表予想)2020年6月15日12時現在予想
5月のNY連銀製造業景況指数は予想値よりも良かったことで、経済の先行きを楽観視する形になりました。今回6月は先月よりも改善予想になっています。中間値▼30は決して良いと言えませんが、4月底値からの右肩上がりになります。また予想レンジ下限でも5月よりは改善し、上限はプラスを見込むエコノミストがいます。もしプラスになれば、株買い・ドル買いに反応し易くなると思います。先週は米国一部地域でコロナウィルス感染再拡大との見方も浮上したので、NYという1地区の数値とは言え、特に株価への影響に注目します。
NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)、黒の矢印は今回予想
また、下図はISM製造業景況指数(ISM)とNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を比較しています。NYがボラタイルなので移動平均線にしています。
ISMの50とNYの0の目盛りを合わせており、今年3月まではある程度相関していましたが、4月以降は青のISM(5月43.1)が比較的に低位安定しているので、このままではオレンジのNYが青に向かう可能性が高いと思われます。その意味で▼30の予想は妥当の様な気がします。(注:NYは移動平均線ですので、このまま推移すれば7月以降には上昇すると思われます)
ISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は5月予想値を加味した移動平均線)
下図はユーロドル円の週足チャートです。以前から何度か使ったもので、ユーロ安トレンドラインA(=1.1190)とB(=1.0590)で抜けるとC(=1.1390)方向としましたが、Cを若干上ヒゲだけ抜けてから、週足はカブセの陰線引けになりました。従いまして当面はカブセ部分の1.1292〜1.1316ゾーンが抵抗線になっています。ここを越えて初めて、再度1.1422のダブルトップ狙いになります。
一方で、目先はユーロ底値確認の動きが続いており、当面はA方向ですが、もしラインAを切って終わると、D(=1.0850)方向に向かい易くなります。この手前の1.1030にもサポートが控えています。今週の指標で方向性が出始める可能性に期待しています。
(2020年6月15日14:40、1ユーロ=1.1241ドル)
オーダー/ポジション状況
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