シカゴポジション(CME)234
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年6月9日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴの豪ドルポジションはショートを4,200枚縮小しましたが、依然として36,600枚もの豪ドルショートをキープしています。内訳はロングが3,300枚増、ショートが900枚減ですので、結果的に両建てにしてポジションを膨らませた上でショートカバーとなっています。為替はこの5週間の終値ベースで530ピップス上げているので、損切せずにショートキープしています。チャート(1)を見ると、終値ベースではほぼ0.70絡みのトリプルトップで止まっています。明日の締日終値で0.7030を越えて終わると、トップ抜けになります。一方で、3月底値からの急激な豪ドル上げサポートラインが、現在0.6650米ドル付近(黒の切り上げライン)まで上がっています。チャート内では黒の3角保合い(0.6650〜0.7020)を形成しています。明日のNY終値ではこのレンジ上下をウォッチすることになります。
さて実際の相場は、先週の締日翌日10日に高値0.7063米ドルまでトライしました。この0.7050〜70米ドルの水準は2019年7月、同12月と、今回のトリプルトップで止められたことになります。シカゴ締日の水準よりは50ピップス程度上値にあります。そして11日以降は上値が重かったことから豪ドルの調整売りとなり、一度上抜けた上昇ウェッジ0.6770〜0.6920米ドル内に入り込んでいます。このレンジはかなり収斂しているので、もし下抜けても大きく豪ドルは下落することにあります。特にトリプルトップ抜けの失敗になっていますので、下値は要注意です。下限切れになると、0.6680〜90、0.6610、0.6560米ドルの順にあるサポートを試す流れになります。上値は0.7080米ドル以上で終わることが豪ドル高継続に繋げられます。少なくとも明日の締日に0.7030越えか最低でも0.70米ドル乗せまでの回復が必要になりそうです。シカゴは上下抜けても買いが入る可能性が高いと思われます。上抜けで損切り、下抜けでやれやれの買い戻しとなりそうです。
(1豪ドル=0.6830米ドル、6月15日13:35)
オーダー/ポジション状況
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