NZ/円、短期トレンドは“NZ”強気を維持。中期トレンドは“弱気”。
〇NZ円上昇一服で調整局面に
〇日足では短期は調整的な下げの範囲内、68円割れで短期トレンド変化の可能性
〇現状では短期トレンドNZ強気の流れに変化は認められない
〇週足は強い上値抵抗が71.50-60にあり、これを上抜けて越週するまでは中期では下値リスクがより高い
今週もNZ独自の注目材料はありませんでしたが、世界経済再開による景気回復への期待が高まる一方で二次感染リスクへの警戒感の台頭や、FRBがゼロ金利政策を長期間に亘り継続する姿勢を示したことから、ドル金利が低下して円買いの動きが強まる中で、オセアニア通貨も上昇一服となり、NZ/円も調整局面に入っています。
チャートを見ると、日足は6/8に付けた71.67を直近高値として反落に転じていますが、3/19に付けた59.51を底値として下値を切り上げる流れに変化は認められず、調整的な下げの範囲内に留まっています。但し、68円割れで終えた場合は調整下げに留まらず、短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。この場合でも64円割れで終えない限り、“NZ弱気”に変化しません。日足の上値抵抗は69.10-20、69.80-90、70.40-50に、下値抵抗は68.50-60、68.10-20にあります。68円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して66円方向への一段の下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は67.48、67.87、68.52に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変化は認められません。一方直近の週足は高値圏で引ける大陽線の出現となりましたが、2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けきれずに越週しています。
今週はこのレジスタンスラインを上抜けられずに反落、前週の大陽線の半ばまで押し戻されており、陰線引けとなる可能性が高くなっています。現状は調整下げの範囲内に留まっており、反転、上昇の流れに転ずる可能性を残していますが、週足ベースで見た強い上値抵抗が71.50-60にあり、これを上抜けて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。またこれを上抜けた場合でも中期トレンドは74円超えで越週するまでは大きく変化しません。今週の週足の上値抵抗は69.90-00、71.50-60に、下値抵抗は68.50-60、68.00-10にあります。68.50割れで越週した場合は短期トレンドが変化する可能性が点灯、68円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して65〜66円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。31週、62週移動平均線は68.51と69.53に位置しており、若干下抜けていますが、反発に転ずる可能性を残しています。
注:ポイント要約は編集部
NZドル/円【週足】
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