NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。強い上値抵抗にも注意。
新型肺炎ウィルスの感染拡大による世界経済の停止状態が続く一方で、中国の経済再開への動きや、各国の経済対策への期待、治療薬開発への期待など、ウィルス感染の封じ込めと経済再開への糸口を探る動きが強まっています。為替市場は各国の金融、経済政策への期待感が先行しており、今後も続くと見られる経済指標の悪さには反応が鈍く、NZドルは対米ドル、対円で底堅く推移しています。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.51で一旦底打ち、反転の流れに入りましたが、66.00超えにある強い上値抵抗を抜けきれずに推移しています。日足は下値を切り上げる流れを維持しており、66〜67円ゾーンにある強い抵抗をトライする流れにありますが、中期トレンドが弱い状態に変わりないことや、強い上値抵抗ポイントに到達しており、反落の可能性にも警戒が必要です。短期トレンドは“NZやや強気”の流れを維持していますが、64円台割り込んで終えた場合はトレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は66.20-30、66.60-70、67.00-10に、下値抵抗は64.90-00、64.50-60、64.00-10にあります。21日移動平均線は64.89にあり、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は68.95と68.85に位置しており、中期トレンドは弱い状態にあります。
一方直近の週足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなり、下値トライに失敗した形となりました。64.00-10の週足の下値抵抗も守っており、今週は上値トライの動きが強まっていますが、昨年12月に付けた73.53を基点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この週足の上値抵抗が66.60-70に控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。また、64.00割れで越週した場合は“NZ弱気”の流れに戻して、下落余地が一段と拡がり易くなります。週足の上値抵抗は66.60-70、66.90-00、に、下値抵抗は64.60-70、64.00-10にあります。31週、62週移動平均線は68.91と70.39に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
NZドル/円【週足】:(4/30現在31週、62週移動平均線は68.91と70.39にあり、中期トレンドは“NZ弱気の流れ”にある。)
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