シカゴポジション(CME)228
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年4月28日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションはネットショートが500枚減となり、13,800枚になっています。NZドルにしてはまだ比較的大きなショートポジションをキープしています。内訳はロング1,600枚増、ショート1,100枚増で、ポジション積み上げの中でポジション調整しています。チャートを見ると、豪ドル同様に黒の抵抗線は上抜けていますが、まだ赤のNZドル安トレンドライン内に回帰していません。0.6110米ドル付近に下限のラインがありますので、今週5日のシカゴ締日もこのラインを越えられていません。従い、オセアニア通貨間でNZドルが豪ドルに引っ張られるか(NZドルの0.6110米ドル越え)、豪ドルがNZドルに引っ張れるか(豪ドルの0.6380米ドル割れ)を注目します。
実際の相場も、引き続き0.6045〜0.6910米ドルのNZドル安トレンドラインに回帰できるか否かの状態にいます。既に5週間に亘りこの下限サポートラインに沿って推移しており、上ヒゲでは抜けるものの、実態では止められています。シカゴ締日の0.6110米ドルの抵抗線も重要ですが、まずこの0.6045米ドルをクリアする必要があります。下限は心理的節目の0.60米ドルにサポートありますが、切れれば0.5920〜30、0.5850〜60米ドルのサポートを試す流れに戻されます。上値は0.6110越えてくれば強い抵抗線である0.6200〜10米ドルに当たり、これをクリアして始めて、上記トレンドライン上限方向の流れに入れます。(1NZドル=0.6018米ドル、5月7日13:45)
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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