シカゴポジション(CME)228
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年4月28日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴの豪ドルポジションは小幅ながらもショートを積み上げました。内訳はロングが300枚増、ショートが3,200枚増で、ネットで2,900枚増のショート増です。締日ベースでは前々週よりも豪ドル高となっているので、売り上がった形になります。依然として、オセアニア通貨は対米ドルで先安観が強いままになっています。シカゴは2018年4月第1週目からショートに切り替えており、丸2年以上に亘り豪ドルショートをキープしています。当時は0.77米ドル絡みで、今年3月の底値0.59米ドル(締日ベース)絡みで比較すると約1800ピップスの豪ドル安となり、現在のスポットは締日ベースでは丁度1/3戻しで推移していることになります。チャートを見ると、過去の黒い抵抗線は完全にサポートレベルに変わっており、赤の豪ドル安トレンドライン0.6380〜0.6630米ドル内に入っています。シカゴ筋がショートポジションをどこまで踏ん張れるのか見ものです。直近最大でショートを積み上げたのは3月10日で54,000枚のショート、その時点の終値は0.6500米ドルですので、コストギリギリの感じになっています。
実際の相場は、2019年12月末高値からの抵抗線が今日現在0.6370〜80米ドルでサポートになっています。先週のシカゴ締日である28日に一度上抜き、30日に0.6570米ドルの高値を付けてから、150ピップス程度の下押し調整しています。一方で、3月底値からのサポートは5月4日に下抜き、現在はそれが0.6520米ドルで抵抗線になっています。現状では0.6370未満で終わるか、0.6520米ドルを越えるかのせめぎ合いになっています。上限越えた場合には0.6680、0.6770米ドルに抵抗線が控え、下限切った場合には0.6250、0.6190米ドルにサポートあります。ザラ場底値からは1000ピップス越える豪ドル上げになっているので、一度調整してもおかしくないですが、週足では0.68米ドル付近まで上値余地が広がっているので、シカゴがポジション調整するのか積み上げるのか微妙な水準にいると思われます。(1豪ドル=0.6417ドル、5月7日13:45)
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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