ドル円 海外安値に並ぶも小幅反発(5/7午前)

連休明け午前の東京市場でドル円は小幅反発。

ドル円 海外安値に並ぶも小幅反発(5/7午前)

ドル円 海外安値に並ぶも小幅反発

連休明け午前の東京市場でドル円は小幅反発。朝方一時105.99と昨晩海外時間につけた安値に面合わせしましたが、105円台では買い意欲も強く、106.30まで小戻しした後東京時間正午現在は106.15-20レベルでの取引です。
昨晩発表された米ADP雇用統計が2,023.6万人の減少と桁違いの悪化を見せたことが市場のセンチメントを悪化させています。ただ、公表数値自体は事前予想の範囲内だったこともあり、その場で大きく株式市場が崩れることはありませんでした。
NYダウは終了間際になって売りが強まり218ドル安で終了。これを受けて日経平均も軟調に推移しており、午前の取引を連休前の1日の終値に比べ31円安で終えています。

午前中発表となった3月の豪貿易収支では中国向けの輸出が大きく伸びて黒字が拡大、中国の経済活動の回復が数値的にも裏付けられた形となりました。
一方で同じく午前中に発表となった中国の民間ベースのサービス業PMIは事前予想の50.1に大きく及ばず44.4にとどまる結果となっています。
欧米でも経済活動再開の動きが出てきていますが、ドイツで自動車産業が比較的早期に操業を再開したように、立ち直りの早い製造業と、人の行き来の制限や、消費性向の低下で相対的に回復の遅れるサービス業という業種間の立ち直りの時間差は今後中国以外の地域でも鮮明化し、経済のV字回復の足枷となる可能性がありそうです。

テクニカルにはドル円は連休中の下落で一目均衡表の「雲」を下抜けて再びドル軟調地合い。昨晩、本日とつけた105.99は3/17以来の安値水準です。
市場は週末の米雇用統計待ち。通常時の数十万単位の非農業部門雇用者数の増減の範囲ではADP雇用統計との間にあまり明確な相関関係はみられませんが、ここまでの大規模な雇用環境の悪化に直面し、現状ではほぼ同レベルの2,100万人規模の非農業部門の雇用減が予想されています。

ドル円 海外安値に並ぶも小幅反発

ドル円日足

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