豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。上値追いにも限界か。中期は弱気。
今週は重要なオーストラリアの経済指標の発表はありませんでしたが、21日に公表された中銀議事録には、4-6月期のGDPが著しく落ち込むことを予想し、金融と財政での協調体制で雇用、企業支援に対応し、経済回復を支援することを明記しています。為替市場はコロナウィルスの感染拡大でロックダウン状態にある米欧金融、経済政策に焦点を絞り、主要経済指標に一喜一憂する展開となっていますが、波乱要因として原油相場の急落も意識されています。豪ドルは3/19に底打ちした後は対米ドル、対円で反発余地を探る動きが継続中です。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として上値余地を探る動きが継続中ですが、4/15に発表された4月の消費者信頼感指数の急激な悪化を受けて反落した後は、直近高値である69.26を更新出来ておらず、68円台を中心とする揉み合いとなっています。短期トレンドの変化は認められないものの69.00-10の抵抗にもぶつかっており、上値余地が限られる可能性が生じています。日足の上値抵抗は69.00-10、69.60-70、70.00-10に、下値抵抗は67.90-00、67.30-40にありますが、67円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値リスクがやや高くなります。21日移動平均線は67.38にあり、短期トレンドをサポート中ですが、67円台割れで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。120日、200日線は72.09と72.57に位置しており、中期トレンドが弱い状態にあることを示しています。
一方週足を見ると、寄せ線に近い形の足で終えており、上下の抵抗を攻め入れずに終えていますが、下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの可能性を残した状態です。今週は上下の抵抗を攻めきれずに狭いレンジ内での推移となっていますが、上昇に転じた場合でも、週足の上値抵抗が70.80-90に控えており、これを上抜けて越週するまでは下値リスクが軽減されません。また、可能性がまだ低いものの、65円割れで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は69.00-10、69.60-70に、下値抵抗は67.00-10、66.40-50、65.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.36と74.15に位置しており、中・長期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:4/23現在31週移動平均線は72.36に、62週線は74.15にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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