豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。中期は弱気。反落にも要警戒。
4/15に発表された4月の豪消費者信頼感指数は29年振りの悪化となる75.6となり、前月比▼17.7%の大幅な悪化となりました。また翌16日に発表された3月の失業率は5.2%、就業者数は+5900人(パートタイム+6400人、フルタイム:▼400人)といずれも市場予想よりは良かったものの、4月の数値が大幅に悪化すると見られており、また、原油価格が20ドルを割り込んだこともあって、豪ドルは対米ドル、対円で上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として上値余地を探る動きが継続中ですが、4/15に発表された4月の消費者信頼感指数の急激な悪化や、原油価格が20ドル割れの動きとなったことも材料視されて、反落に転じています。現状は67.90-00の日足の抵抗を守っていますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに67円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなりますが、この場合でも65.00前後に週足ベースで見た強い抵抗が控えており、65円割れの越週か、日足が64円割れで終えない限り、下値余地が限られる可能性も高い状態です。日足の上値抵抗は69.00-10、69.60-70、70.00-10に、下値抵抗は67.90-00、67.40-50、67.00-10にあります。21日移動平均線は66.63にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにありますが、120日線、200日線は72.36と72.76に位置しており、中期トレンドは弱い状態にあることを示しています。
一方直近の週足は、高値圏で引ける大陽線の出現となり、上値余地を探る動きに繋げていますが、今週は上値を追いきれずに小反落に転じています。中期トレンドが弱いことや、1月に付けた76.25を戻り高値とする週足のレジスタンスラインの上値抵抗が70.80-90にあり、急伸にも繋がり難いと見られますが、71円台で越週した場合は下値リスクが若干後退してもう一段上値余地が拡がり易くなります。逆に、可能性がまだ低い状態ですが、65円割れで越週した場合は再び下落リスクが高くなります。週足の上値抵抗は69.10-20、69.60-70、70.80-90に、下値抵抗は66.60-70、65.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.49と74.31に位置しており、中・長期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:4/16現在31週移動平均線は72.49に、62週線は74.31にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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