シカゴポジション(CME)226
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年4月14日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは前週とほとんど変わりませんでした。ネットショートで僅か100枚強の増加に留まりました。但し、内訳はロングが4,400枚減、ショートは4,300枚減で、総枚数では8,700枚減となり、リスク回避の持ち高調整となりました。相場が大きく豪ドル高気味に推移しましたので、どちらかと言えば短期に積み上げたショートの損切り、ロングの手仕舞いと思われます。
チャートを見ると、黒の抵抗線(0.6350)と赤のトレンドライン下限(0.6400)の両方を越え、先週の締日に終わりました。そして丁度14日が豪ドルの戻り高値になったようです。現在のスポットは黒の0.6330〜赤の0.6390米ドルの間にいますので、明日のシカゴ締日は前週に続き重要な相場転換点の走りになる可能性を残しています。もし明日0.64越える終値になると、シカゴは豪ドルショートを縮小していくかあるいは再度売り上がるか注目されます。
実際の相場は、2019年12月末高値からの抵抗線が今日現在0.6470〜80米ドルにあります。ここを越えれば中期で豪ドルは中立の位置にこられます。そして上抜けた場合には0.6590、0.6650、0.6680〜90米ドルの順に抵抗線が控えています。既に3月19日の豪ドル底値0.5500米ドルからは1,000ピップスもの戻り高を演じているので、値幅的にも0.6480米ドルの抵抗線は非常に強いものとなっています。
また、この抵抗線から下最初のサポートラインは0.6250、もう一段下になると0.6100米ドルになります。年初からの豪ドル安トレンドラインからも0.6250(あるいは0.6100)〜0.6480米ドルになっているので、やはりこの抵抗線が重い水準にいます。
シカゴにとってはユーロ、円共に5週間前からドルショートに切り替えてきているので、2年間に亘る豪ドルショートをどうするのか注目されます。もしドルショートに切り替えてくると、ドル全面安になる可能性が高くなってきそうです。(1豪ドル=0.6355ドル、4月20日14:10)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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