シカゴポジション(CME)225
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年4月7日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
ユーロ/ドルが遂に4週連続のユーロロングポジションを維持した上、4月6日の底値1.0769ドルをトライしても押し目でユーロロングを買い増した形になっています。ドル円も円ロング増となり、主要通貨ではドルショートがトレンドに変わってきています。
前週のシカゴの豪ドルポジションは前々週に続き、ショートを積み増してきました。ネットで3,700枚のショート増になっています。内訳はロングが800枚減、ショートは2,900枚増で、相場が豪ドル高気味に推移している中で、ロングの手仕舞い、ショートの売り増しになっています。前々週までの3週間で67,200枚減のポジション調整をしたので、前週は総枚数で僅か2,100枚増ですから、ポジション的には積み上げがし易い枚数です。チャート(1)を見ると、黒の抵抗線が0.63米ドル台前半、赤の豪ドル安トレンドライン下限が0.64米ドル付近ですので、現在のスポットを見ると、黒の抵抗線で止まっています。ユーロや円は既にドルロングからショートに切り替わっていますが、明日14日のシカゴ締日が最初の試金石になりそうです。スポットが0.6350越え、あるいは0.64越えになるか注目します。
実際の相場は、先週9日に0.6220米ドルにあった窓埋めをしてから100ピップス以上の豪ドル高になり、最初の関門(窓埋め)を上抜いて終わっています。当面は0.6210〜20米ドルがサポートになり、中長期の豪ドル安トレンド下で、昨年12月末高値からの抵抗線0.6500米ドル方向を狙える形になっています。シカゴ終値ベースでは0.64米ドルに赤の抵抗線があるので、もし0.65方向に近づく様ですと、以前の豪ドル安トレンドライン内に回帰(チャート(1)の赤のトレンドライン)します。シカゴポジションが依然として豪ドルショート残が多いので、これを解消していく動きに繋がる形となりそうです。
一方で、下値は上記の0.6210〜20の他に3月20日底値から上げたサポートが0.6110〜20米ドルにあるので、仮に下押ししてもこのサポートを維持することが上値トライの条件になります。
シカゴは豪ドルショートへの切り替えが2018年4月3日の締日以降、本格的なショート積み上げとなっているため、過去2年間の豪ドルショートポジションから切り替わるのか否か、重要な局面に入ってきていると思われます。(1豪ドル=0.6339ドル、4月13日14:20)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
オーダー/ポジション状況
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