オーストラリア 3月失業率(発表4月16日、日本時間10時30分発表予定)
本日、10時30分に豪州失業率関連指標が発表されます。予想は以下となっています。
豪州失業率関連指標
予想値
(1) 就業者数…前回2月は予想を上回る数値になりました。昨年10月(▼1.90万人)にマイナスに落ち込んだ以降は先月まで予想を上回る結果がでています。しかしながら今回3月はコロナウィルスの影響により▼3.0万人予想と大きく下がります。予想レンジの最大は▼12.5万人で、2桁前半まであるのでかなりの悪化です。移動平均線も下向きを続け、2016年9月にマイナスを記録して以来の悪い(今回の予想値入れて+0.34万人)数値になりそうです。下図〇印は過去4年間の3月数値ですが、今回はあまり参考にはなりませんが、大きく落ち込んだのは8月〜9月頃ですので、このまま行けば季節要因が加味され、暫く就業者数の増加は期待できない事態になりそうです。
(赤い線はゼロ、○印は各年3月、黒い線より右側は今回予想値)
(2) 失業率…2月の結果は5.1%で予想より良くなりました。過去1年間は概ね5.1〜5.3%で推移していますが、今回は5.4%への悪化予想です。しかもレンジは最大で6.4%まであるので、予断を許しません。従来の中銀見通しでは2020年央から5%方向でしたが、今後の見通しがどの様に変わるのか注目されます。
尚、下図で中央の黒い線は5.6%(急激に改善始めた地点)に引いていますが、今回の数値がこれを上回るのか否かを見たいと思います。赤い線より右側は今回予想値です。
豪ドルと米ドルの相場は、下図週足で見るとA(=0.6820)とB(=0.6060)の豪ドル安トレンドラインを2018年初から継続しています。今年3月の豪ドル利下げでラインBを大きく下回りましたが、現在はそのラインを回復して、豪ドル安下で持ち高調整の買いが入ったことです。しかしながら、昨日までの週足(〇印)はトウバ陰線になりかけており、もし今週末に0.6330米ドル未満で終わると、一度豪ドル戻り高の天井になりそうです。今週の高値は0.6445米ドルまでありました。シカゴポジション内で0.65米ドル方向としましたが、これで達成した可能性がでてきます。
下値は当面0.6210米ドルのサポートが強いですが、もし切れて終われば、0.6110〜20、とトレンドライン下限の0.6060米ドルまでの下値を想定する必要があります。
その意味で今日の失業率の結果次第で相場がどの様に動くのか注目します。
オーダー/ポジション状況
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