NZの2020年第1・四半期消費者物価指数の予想
来週月曜日の早朝にNZの第1四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。
(今回発表予想)4月17日13時00分現在
今回発表の2020年1Q・CPI予想は前期比+0.4%と減少しますが、NZでは第1四半期の消費者物価指数にはコロナウィルスの影響があまり出ていないようです。また、年率ベースの変化を見ると、今回発表の1Qは前年比+2.1%予想で、4Qの+1.9%よりは強まっています。
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
2019年4Qまで、黒い線の右側は今回(20年1Q)の予想値、赤は0%
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
今回の予想値を加味(黒い線より右が今回予想値、赤い両線は中銀インフレ目標値レンジ)
中銀インフレ目標値1〜3%の中央値に絡んできています。まだインフレを懸念するような状況にはないですが、コロナウィルスの影響をうまく抑え込んでいる様ですので、他の先進国ほどの影響は少ないかもしれません。
(注)米ジョンホプキンス大学のデータによれば、4月16日現在でNZのコロナウィルス感染者累計は1409人で、死亡が確認された人は11人、そして4月5日をピークに感染者は減少傾向を辿っています。他の先進国と比較して、状況はかなり良いと思いますが、現状では対外貿易取引の制限、観光業低迷、あるいは流入している移民が少なくなっています。
NZドル米ドルの相場は、今週初のシカゴポジション225内では週足の0.6055〜0.6920米ドルレンジのNZドル安トレンドライン下限に、今週末の終値が入り込めるか否かと記しました。しかし、週初のスポット0.6071米ドルから現在は0.6022米ドルまで下がり、このままですとこのトレンドライン下限を抵抗線にして、5週連続の戻り高失敗になります。また、ここまでの週足が下ヒゲ長い陰線になっていますので、今現在では下押しにも失敗した形になっています。今日この水準で終わると来週はもう1度0.6055米ドルの抵抗線を狙えそうです。下値は0.5910〜20にサポートがあり、この手前の0.5990米ドルにもサポートが控えています。
(4月17日13時30分、1NZドル=0.6022米ドル)
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