オーストラリアの2月貿易収支結果
(今回発表)4月7日公表分(出所:豪州統計局)
2月の豪州貿易収支が発表され、結果はエコノミストの平均予想を上回る+43.61億豪ドルとなりました。但し、1月は当初の52.1億豪ドル⇒47.45億豪ドルと下方修正になり、この分を加味すると2月は+38.96億豪ドルですので、ほぼ予想通りの結果となりました。
GDPベースで四半期を比較すると、
2019年1Qは月平均+48.8億豪ドル、2019年4Qは+48.7億豪ドル、2020年の2ヶ月平均が45.53億豪ドルですので、前年比の伸び率は▼6.7%、前期比では▼6.5%になりました。前年比・前期比共にGDPのマイナス要因になります。
1月と比べて2月の輸出入は、
前月より輸出入共に減少し、内容的には悪化しています。
個別内容として、1月に比べて2月に大きく変化した項目は、
輸出(前月比▼18.8億豪ドル)は、物品が▼10.36億豪ドル、サービスが▼8.46億豪ドルと全ての項目で減少しました。
一方、輸入(同▼14.98億豪ドル)は、消費材が▼7.01億豪ドル、資本財が▼4.15億豪ドル、中間財▼2.62億豪ドルとなっています。
また、13時半から公表された豪州中央銀行の金融政策が従前のエコノミスト予想通り、据え置きとなりました。記者会見要旨でもコロナウィルスの影響が大きく、3月19日緩和の効果を見守るとしています。また、豪州債3年物のイールド目標値を0.25%にするとしていましたが、現在ではほぼその水準になったとコメントしています。豪州中銀は国債流通市場で、国債・州債・地域債合計で約360億豪ドルを購入したとしています。
豪ドル米ドル相場は、貿易収支では10ピップス程度の豪ドル小幅高に留まり、13時半の政策金利公表前に0.6120〜25米ドルで推移していましたが、公表後は0.6154米ドル付近まで買われました。材料出尽くしによる小幅のショートカバーが入った模様です。
(4月7日14:30、1豪ドル=0.6140米ドル)
オーダー/ポジション状況
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