トルコリラ円ショートコメント(2020年3月30日)

先週のトルコリラは、週前半は上げ週後半に下げという展開を辿りました

トルコリラ円ショートコメント(2020年3月30日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、安値圏を下抜けると下げが加速しやすいことから「16.20レベルをサポートに17.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が16.68レベル、高値が17.46レベルと、安値圏を下回ることが無かっただけでなく、思った以上に底堅い値動きの一週間となりました。

先週のトルコリラは、週前半は上げ週後半に下げという展開を辿りましたが、これは他国と同様にそれまでの資金市場におけるドル逼迫が緩和されたことで週前半は四半期を前にしたドル売りが出たことによるトルコリラ高と考えて良いでしょう。いっぽうで週後半のトルコリラ安は、トルコ国内における新型コロナウイルスの感染者が急増していることです。先週27日には感染者急増を理由にトルコは全ての国際便の運航を停止しました。

トルコ国内では連日1000人以上の感染者が確認され、昨日時点は9217人と発表されました。海外との移動を止めはしたものの既に相当数の潜伏状態の感染者がいたと考えられ、トルコも今後しばらくはウイルスとの戦いで苦戦するでしょう。国内の経済も不安定なところへの景気減速となると、更なる利下げ思惑も出てトルコリラ安につながりやすいと見られます。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

9日安値の16.38を視野に入れる下げと考えられますし、ここを下抜けると先週書いた通りで下げが加速しやすくなります。対ドルの動きでもドル円が円高傾向の中、ドルトルコリラはドル高・トルコ安の傾向もありますので、今週は下げに注意し16.20レベルをサポートに16.90レベルをレジスタンスとする週とします。

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