ランド円ショートコメント
週間レンジわずか12銭と非常に落ち着いた値動き
まず先週の振り返りですが、「6.90レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする流れ」と予想を立て、実際のレンジは安値が6.97レベル、高値が7.09レベルとなり、十分予想の範囲内ではあるものの週間レンジがわずか12銭と非常に落ち着いた値動きとなりました。
これはドル円のチャートと比較してもわかりますが、ドル円が週後半に下げる中、南アフリカ固有の材料として、S&Pによる格付け据え置きの効果と言えます。事前の予想では引き下げるとの予想もありましたが、今回は据え置きとなりました。ただ、アウトルック(見通し)は、引き続きネガティブであり、今後の見直し次第でいつ引き下げられてもおかしくは無い状況は継続です。
さて、こちらもローソク足チャート(4時間足)で過去2週間の値動きを見てみましょう。下段は同様にドル円のチャートです。
ランド円四時間足
短期的にはまったく方向感の無い展開
こうして見ると、ランド円はここ2週間とも7円の大台を挟んで上下に、短期的にはまったく方向感の無い展開を続けていることが見て取れます。
金曜雇用統計でドルが売られたことから、ドル建ての金(到達確率チャートを参照)は急騰しましたが、格付けのニュースとともに金が強い動きをしていることも、南アフリカランドにとっては良い材料と言えるでしょう。
レンジやや上にシフト
ドル円の下げと金価格上昇とが打ち消しあった格好となっていますので、今週も基本的には方向感ははっきりしないながらも、下げ相場という判断は出来ません。
今週は、先週のランド円のレンジよりもやや上にシフトさせるものの、ここ3週間のレンジを抜けだすとも考え難く、6.95レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする流れを見ておこうと思います。
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