南ア1QGDP-1.2%、後にレーティング維持でランド乱高下

本日発表された南アフリカの1QGDPは前期比年-1.2%と前回の0.6%、事前予想の-0.1%のいずれをも下回りました

南ア1QGDP-1.2%、後にレーティング維持でランド乱高下

南ア1QGDP-1.2%、Fitchレーティング維持でランド乱高下

GDP-1.2%⇔Fitch格付維持見通し安定 相反する材料が数分差で

本日発表された南アフリカの1QGDPは前期比年-1.2%と前回の0.6%、事前予想の-0.1%のいずれをも下回りました、1Qに関しては商品価格の低下、中国の需要減退、干ばつの影響等をもろに受けた形となりました。これを受け南アフリカランドは急落しましたが、直後にFitchが南アフリカの格付けを「BBBマイナス」に維持し、見通しを安定的としたことから反騰荒い値動きの展開となりました。

GDPは一過性?格付け安心感が優位

Fitchは3日に同じく格付け据え置きを発表したS&Pが見通しをネガティブとしたのに対し、安定的と評価しており、予想外に南アフリカフレンドリーであったことが通貨の買いにつながっています。尚Fitchの2016年の南アの通年のGDP予想は0.7%の成長。
これで、南アフリカは主要格付け三社のいずれからも投資不適格級の烙印を押されることを回避しました。

南アランドは対ドルで14.94レベルから一旦14.9828の高値を付けた後14.8358まで急反騰、対円でも安値7.1469をつけたのちに7.2234レベルまで上昇しています。
GDPに関しては商品価格の持ち直しや、中国の需要減の底打ち等を背景に2Q意向ある程度の回復を見込めることから、格付けが維持されたことによる投資流出懸念の後退の安心感がGDPの予期せぬ悪化を上回ったものと思われます。
市場では14.50レベルまでの回復も期待できるのではないかとの見方が広がっています。

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