NY原油暴落 3月9日アップデート
本日から夏時間ということで、シカゴGLOBEX先物の取引開始時間が東京午前7時となりました。果たしてNY原油(WTI)の価格の寄り付きはどの程度のものなのか見ていましたが、暴落です。
先週木曜にはOPEC総会があり、3月で期限切れとなる協調減産を年末まで継続する方向で合意していましたが、金曜のOPECプラス(OPEC・非OPEC会合)において、減産継続のみならず減産を強化するとの提案に、非OPEC中心のロシアが反対し決裂して終わることとなりました。
この決裂を受け、これまで自主減産もしていたサウジアラビアも一転減産から増産へと方針を転換し、シェアを取る方向へと舵を切り、4月以降のサウジ産の原油価格も大きく下げる(公式価格の6ドル値下げ)ことを発表、週明けの原油市場がどの程度の急落となるのかが注目されていました。
今朝のNY原油は金曜の安値41.05ドルから30.00ドルちょうどへと11.05ドル、率にして約27%もの暴落となっています。その後32ドル台へと戻してはいますが、サウジアラビアが更なる増産も示唆している中で、2016年安値の26ドル台を試しに行く展開も考えられそうです。
以下は週足ですが、新型コロナウイルスの影響で需要が減少している中での供給増加は原油価格発のデフレを引き起こすきっかけとなるかもしれません。
WTI週足
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