ユーロドル続伸 200日移動平均線に接近
2日の東京市場でユーロドルは横ばい後に続伸。日中は1.10台半ばで方向感のない取引が続きましたが、夕刻相次いで発表された仏、独、ユーロ圏の2月の製造業PMIがいずれも事前予想を上回ったことでユーロ買い優勢となり、一時1.1093の高値をつけた後東京時間19:30現在は1.1087レベルでの取引です。
先週はコロナウィルスの感染拡大懸念が欧米株式市場に達し、リスク回避の動きが強まる中で、米長期金利の低下著しく、主要通貨に対するドル売りが進行しました。ユーロドルは先週末に既に1.10台半ばに達していましたが、本日はアジア株が持ち直し、米欧の株価指数先物が踏みとどまる気配を見せる中で、欧州要因による買いがユーロドルをだめ押しをした形です。
テクニカルにはユーロドルは直近高値2/3の1.1096からの下落の全戻しを達成しつつあり、そのすぐ上には1.1099に200日移動平均線も控えている状況です。
もしこれらのラインが破られた場合にはユーロの上昇余地は一段と広がることになります。
一方で、株式市場はアジアで日経平均、香港ハンセン指数、中国上海総合指数等の株価指数が軒並みプラス圏に切り返す中、欧米株式市場で下落スパイラルを断ち切れるかの瀬戸際に立たされている状況。もし首尾よく米株が反発となれば、本日一時1.02%まで低下した10年物国債金利をはじめとする米長期金利の反発も必至。その場合にはドルが買い戻される動きとなります。
そういう意味で今晩はユーロドルのテクニカルも、株式市場の動向としても大きな節目を迎えていると言うことができ、その帰趨が注目されます。
今晩この後は23:45に米2月製造業PMI改定値、24:00にはISM製造業景況指数、および1月建設支出の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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