ユーロ圏2月消費者物価指数予想(20/3/3)

2020年3月3日19時00分発表予定です。

ユーロ圏2月消費者物価指数予想(20/3/3)

ユーロ圏2月消費者物価指数予想

本日、ユーロ圏の2月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。予想は全体で下がっていますが、コアは僅かながらも上昇です。
この要因はコロナウィルスによる原油価格の大幅低下と中国からの需要低迷を指摘しています。従いまして、食品・エネルギー除いたコアHICPは上昇予想になっています。

ユーロ圏2月消費者物価指数予想

2020年3月3日13時現在予想


下図はユーロ圏のHICP全体とコアです。ECBのインフレ目標値は2%に限りなく近く、2%を越えない数値ですので、今回予想の1.2%ではまだまだ低インフレの域を脱していません。



ユーロ圏2月消費者物価指数予想 2枚目の画像

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限0.2%)

(注:HICPはECBのインフレ目標値としている数値で、Harmonized Indices of Consumer Pricesの略で、ユーロ加盟国ごとに作成されたものを、ユーロ圏全体として集計されたものです)

下図はユーロドルの週足です。2018年9月高値を頂点にしてラインA(=1.1190)の抵抗線を引き、それを平行に落としてラインB(=1.0710)があります。昨日は丁度ユーロ安トレンド高値までトライしました。このAとBのレンジ内にあるD(=1.0990)が上下の分岐点になっています。

当面、昨日の1.1180〜90が戻り高値なのか、それとも新たにユーロ一段高狙いになるのか注目されます。越えた場合は時間をかけながらラインCの1.1355方向になります。この為には、今週末以降で1.12台乗せで終わることが必要になります。もし上値トライ失敗した場合は再度ラインDまでの調整となり、更に下値を切ればユーロ安トレンドラインの下限狙いになります。

ユーロ圏2月消費者物価指数予想 3枚目の画像

(3月3日15:00 1ユーロ=1.1148ドル、1ユーロ=120円14銭)

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