シカゴポジション(CME)219
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月25日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションは前週に続きショートを積み上げてきました。ネットショートを3,100枚増やし、残高15,300枚まできています。NZドルの場合はネット残高1万〜1万3000枚が最初の目安でしたが、これを越えたことで、次は2万枚前後になります。通常は3万〜3万5000枚が最大の目安になります。まだまだNZドルの売り増しは可能です。内訳はロング1,500枚増、ショート4,600枚増で、総枚数でも6,100枚増になっています。総枚数では過去には56,000枚〜60,000枚、越えると65,000枚前後が目安で、昨年9月にここ数年では最大の75,000枚のネットショートがありました。
チャートを見ると、昨年10月初を底値にした逆ヘッド&ショルダーの両肩部分のサポート(黒の横線)を締日で切り始めています。その次の下値は昨年10月締日終値0.6240がダブルボトムの水準トライになります。既にスポットは下抜いています。明日の締日で維持できるか否かになります。昨年10月は豪ドルも底値を付けていましたが、既に豪ドルは締日ベースでも大きく下抜き、一方のNZドルはまだ新値更新の確認をしていません。もしNZドルがここでサポートされると、豪ドルも戻り始める可能性が出てきます。その場合は両通貨を見ながらのショートカバーをお勧めします。
実際の相場は昨年12月末高値を起点にしたNZドル安トレンドラインが今週は0.6260〜0.6430米ドルにあり、現在のスポットはそれを下抜いています。従いまして、最初の戻りの確認は0.6270米ドル以上の終値になります。この場合は豪ドルの下値も要注意になります。そして、現在のスポットは昨年10月底値、そして2015年8月の底値である0.6200米ドルでトリプルボトムになっています。3回目は下抜け易くなる一方、もし抜けないとNZドルの戻りは非常に大きくなります。ここは攻防の分岐点になっています。万一、下抜けた場合は0.5950、0.5660、0.4890米ドル等のサポートを狙う形になります。
(1NZドル=0.6225米ドル、3月2日14:45)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.26
ドル円、下落後に反発するなど下値は堅い。ベッセント氏の次期財務長官起用の影響は限定的か(11/26朝)
週明け25日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.25
東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)
東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.25
ドル円 基本はレンジ見込みだが予断許さず(11/25夕)
週明けの東京市場は「行って来い」。一時ドル売りが優勢となったが底堅く、そののちVの字型の回復をたどっている。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.03.09
N$シカゴポジション(2020年3月3日現在)
今日の底値トライが騙しなのか新たなNZドル安開始なのか、とりあえず今日の終値(0.6200)と明日のシカゴ締日の終値0.6240米ドルで確認します。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。