シカゴポジション(CME)219
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月25日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは2週連続でショートを積み上げてきました。コロナウィルスの世界拡散を受け中国経済鈍化懸念によるものです。先週はネットショートを6,400枚増やし、43,900枚の残高になりました。丁度3週前のネットショート残高に匹敵する枚数を積み上げています。内訳はロング8,700枚増、ショート15,100枚増となり、総枚数も23,800枚増で、残高が157,200枚となり、ポジション調整が起きやすい総枚数15万枚越えになっています。昨年11月に2週連続で15万枚こえましたが、その後の3週目に2万枚以上ショートカバーしています。明日の終値が注目されます。
チャートを見ると、前週締日に割れ掛けていた紫の横サポートを一気に下抜け、赤の豪ドル安トレンドライン下限(0.6540〜50米ドル付近)近くまで下落しています。現在のスポットはこのサポートを下抜いているので、明日の締日までに戻せるのか微妙です。ポジション総枚数からすると買い戻しが入りそうですが、テクニカルで下抜きさせておいてから買い戻すことも予想されます。
実際の豪ドル米ドルは、先週に0.6660〜70米ドルのサポートを切ったことで、0.6530米ドルサポート方向としましたが、先週末に一気に底値まで下がり、現在もトレンドライン下限に絡む水準で推移しています。このトレンドラインは今週末0.6480〜0.6630米ドルですので、目先はこの豪ドル安下限で止まるかが注目されます。もし下限を割ると2008年〜2009年当時の横サポート、0.6390〜0.64、0.6340、0.6230〜40米ドルの順にあり、最後に2008年の底値0.60米ドルが視野に入ります。上値は0.6630米ドルを越えて終われば短期豪ドル安のリスクが低減しますが、この手前の0.6550、0.6600米ドルの抵抗線をこなす必要があります。
(1豪ドル=0.6520ドル、3月2日14:45)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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