豪ドル/円、短期トレンドに変化。一段の下落リスクに要警戒。中期も“弱気”。
新型肺炎ウィルスのイタリアへの感染拡大や、安全圏と見られていたアメリカへの飛び火、サプライチェーン問題や、企業業績の下方修正への懸念、消費減退への不安が急浮上しており、世界経済の景気減速懸念に、株式市場はパニック的な棒下げに見舞われ、為替市場もリスクオフの動きが強まっています。豪ドルは対米ドル、対円で急落地合いとなっています。
チャートを見ると、日足は2/19に付けた74.47を直近高値として6手連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げる流れに入っています。また、本日(28日)には71.80-00にあった強い下値抵抗も下抜け始めており、短期トレンドは再び“豪ドル弱気”の流れに入っています。70円台には中・長期的な下値抵抗が控えており、一旦は止まると見られますが、74円台の中期的な上値抵抗にぶつかった反動がより強く、下値リスクが高い状態にあることから、70円台を守り切れない可能性にも注意が必要でしょう。日足の上値抵抗は71.80-90、72.40-50に、下値抵抗は70.90-00、70.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は73.44、74.20、74.19に位置しており、全てを下抜けており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
一方週足は、3週連続陽線引けとなりましたが、直近の陽線は実体も小さく上昇余力に欠けるものです。また、この足が74円台の上値抵抗にもぶつかっており、下値リスクに注意が必要です。今週は週初に下寄りのスタートとなり、その後も74円台を回復できずに一時71円割れを見ており、大陰線となる可能性が高くなっています。71.80-72.00に週足の下値抵抗がありますが、守り切れずに越週した場合は70円方向への一段の下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は72.00-10、72.50-60、73.20-30に、下値抵抗は70.70-80、69.90-00にあります。31週移動平均線は73.74に位置しており、今週足がこれにぶつかって大きく反落しており、新たな下落リスクが点灯しています。また62週移動平均線は75.60に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。短期トレンドは74円台を回復して終えない限り、大きく変化しません。
豪ドル/円【週足】:2/27現在31週移動平均線は73.74に、62週線は75.60にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに戻している。)
オーダー/ポジション状況
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