米長期金利史上最低利回り
今週に入りNYダウが市場最大という言葉を伴って大きく下げてきています。27日は史上最大の下げ幅でしたが、今週だけで下げ幅としては木曜までで2600ドルを超え、これまでの週間最大下げ幅であったリーマンショックの2440ドル(週足における高値と安値の差)を超えてきました。
史上最高値から昨日安値までの下げ幅も3816ドルと率にして12.9%、調整局面入りの10%を超える値幅となり、株式市場から安全資産へと資金シフトが進んでいます。そうした中で米国債に買いが集まり、昨日のNY市場で米国10年債の利回りは過去最低の1.243%にまで低下する事態となっています。
債券の利回りは政策金利と異なり需給も強く反映しますので、テクニカルも有効なのですが、10年債利回りのチャートがなかなか危ない形となっているので見てみましょう。以下は2001年からの月足チャートです。
こうして見ると、2012年、2016年に1.3%台に入り込みましたが反転上昇となっています。しかし今回は1.3%を割り込み1.2%台に入ってきていることや3度目のトライで下がってきていることなど、チャート的にはまだ下がってもおかしくはないチャートとなってきたと言えるでしょう。
長期債がここまで下げている中で更に株が下げる動きとなると、米国が緊急利下げに動く可能性も含め、3月も荒れ相場になりそうな気がします。
オーダー/ポジション状況
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