ニュージーランドドル週報(2020年2月第4週)

NZ/円、短・中期ともに“NZ弱気”の流れ。

ニュージーランドドル週報(2020年2月第4週)

NZ/円、短・中期ともに“NZ弱気”の流れ。

中国発の新型肺炎ウィルスの世界的な感染拡大により、サプライチェーン問題は深刻度を増しており、世界経済の景況感も急速に悪化しています。今週はNZ独自の材料に乏しい中で、リスクオフの動きが急速に強まり、NZドルは対米ドル、対円で大きく値を下げています。

チャートを見ると、日足は2/20に付けた71.18を直近高値として上値を切り下げています。この間に2/25の陰線が70〜71円での揉み合いから下抜けて終えており、新たな下落トレンド入りした形となっています。また、70円台前半で収束していた短・中期の移動平均線も下抜けており、強い下げエネルギーが働いています。新型肺炎ウィルスの拡散という材料も加わっており、暫くは反発余地が限られ易く一段の下落リスクに注意が必要でしょう。短期トレンドは70円台を回復して終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は68.60-70、69.00-10に、下値抵抗は、67.20-30、66.60-70にありますが、66.50割れで終えた場合は65.00前後まで一段の下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は73.44、74.20、74.19で収束しており、これらを大きく下抜けて、短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っています。

一方週足は、3手連続陽線引けとなりましたが、個々の週足は上昇エネルギーに欠けるもので、4手前の1月最終週の大陰線の値幅内に留まっており、下値リスクを残した状態です。今週は先週の終値から下寄りのスタートとなり、上値を追いきれずに再び大陰線が出現する可能性が高くなっています。28日の14時現在では68.00割れを見ており、強い下値抵抗ポイントに到達していますが、トレンドが非常に弱い状態にあることから、続落の可能性により警戒が必要でしょう。週足の上値抵抗は69.90-00に、下値抵抗は67.90-00、66.60-70にありますが、66円割れで越週した場合は60〜65円ゾーンの中で落ち着きどころを探る展開となることが予想されます。31週移動平均線は69.87に、62週線は71.80に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。

NZ/円、短・中期ともに“NZ弱気”の流れ。

NZドル/円【週足】:(2/27現在31週、62週移動平均線は69.87と71.80にあり、これらを下抜けて一段の下落リスクが点灯中。)

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