豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。強い上値抵抗にも注意。
23日に発表された12月のオーストラリアの失業率は5.1%と前月の5.2%から改善、また、雇用者数も+28.9千人と事前予想の+12千人より良かったものの、内容的にはフルタイムが▼300人で、パートタイムの増加が主要因となっています。豪ドル相場は発表直後に対米ドル、対円で上昇しましたが、フルタイム労働者数が減少したことや、中国で発生した新型ウィルスの拡大が懸念されて反落、一時74.65まで下落しました。しかし、中国の状況についてWHOが、緊急事態宣言を発動するには時期尚早との見解を示したことから、リスクオフムードがやや弱まり75円近辺まで値を戻しています。
チャートを見ると、日足は76円台の上値抵抗をこなしきれずに反落、上値を切り下げています。この間に1/21の陰線が昨年8月に付けた69.97を起点として下値を切り上げてきた流れから若干下抜けた位置で終えており、下値リスクが点灯中です。この日足の上値抵抗は75.40-50にあります。短期トレンドは74円割れで越週しない限り変化しませんが、日足の形状が悪化し始めているので、下値リスクにも注意が必要でしょう。日足の上値抵抗は75.40-50、75.70-80、76.10-20に、下値抵抗は74.60-70、74.10-20にあります。21日移動平均線は75.59に位置しており、若干下抜けた位置で推移していますが、120日線、200日線は73.92と74.69で短期トレンドを支えており、現状は“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、小陽線で終え続伸となりましたが、76円台の抵抗を上抜けきれずに押し戻されていることや、陽線の値幅も小さく上昇余力の強いものではなく、76.25に位置する62週移動平均線にもぶつかっており、下値リスクを残した状態です。今週は上値トライに失敗した反動から上値の重い展開となっています。今週の週足の上値抵抗は76.20-30に、下値抵抗は74.70-80、74.00-10にありますが、74円割れで越週した場合は短期トレンドが変化します。31週移動平均線は74.17にあり、強い下値抵抗として働いていますが、62週線は76.25にあり、これを上抜けておらず、中期トレンドは下値リスクがより高い状態です。
豪ドル/円【週足】:1/23現在31週移動平均線は74.17にあり、短期サポートとして働いているが、62週線は76.25にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない
オーダー/ポジション状況
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