ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、レンジの中で上値の重たい展開を考え「7.50レベルをサポートに7.75レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.58レベル、高値が7.68レベルとわずか10銭レンジに留まる一週間となりました。
先週のランド円は最大の注目材料に16日の南ア中銀の金融政策決定会合がありましたが、コンセンサスに反して0.25%の利下げを全会一致で行い6.25%としました。しかし、利下げには全く反応せずとも言ってよいような動きとなったのですが、これは先週も指摘した通りで昨年11月の会合では3対2で2人は利下げを主張していたこと、南ア国内の経済状況やエスコムによる計画停電を考えると「年初の段階で利下げする可能性も考えておいたほうが良い」というサブシナリオの方向に中銀も動いたということになります。
またランド円こそ動かない状況でしたが、先週後半はドル円での円安の動きがあったことを考えると、ほぼ円と同ペースでランド安となったことがランド円が膠着した理由であることになり、そういった意味ではわずかにランド安が進んでいるという見方のほうが、全体の状況を見誤らないかと思われます。
今週は利下げ後なので、インパクトは弱いのですがCPIの発表がありますので、すぐには無いでしょうが今後の追加緩和の可能性を考える点では念の為注意でしょうか。他にはこれといった材料はありませんので、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
昨年からの高値からレジスタンスラインが引け、現状の上値はこのレジスタンスラインが効いてきそうです。いっぽうで、先週の値幅は参考になりませんのでサポート側としては、年初来安値まで目立ったサポートは無いと見るべきでしょう。その手前の節目7.50レベルはターゲットとされやすい水準となります。
今週も上値の重たい展開を考え、7.50レベルをサポートに7.70レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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