シカゴポジション(CME)213
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年1月14日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは前回に続きショートを6,700枚(3週間で▼25,600枚)減らし、ネットショートを20,500枚までポジション調整してきました。しかもポジション変化の内訳はロング8,300枚減、ショート15,000減となり、総枚数は23,300枚の減となっており、昨年6月と12月ピークの総枚数151,000枚からは約30%減っています。総枚数では昨年2月に71,000枚までの残高がありましたので、まだ3万枚程度は減らす余地があります。ただし、この時のネットショートが▼36,000枚でしたので、先週締日の枚数から再度ショートポジションを積み上げることもあり得ます。
チャートを見ると、短期的な黒の豪ドル高トレンドラインを維持し、赤い豪ドル安トレンドライン内での推移になっているので、このチャートを見る限りでは豪ドルは狭いレンジに抑え込まれる可能性の方が少し高くなっています。黒のライン下限は0.6860米ドル付近、赤のライン上限は0.6980米ドル付近ですので、当面はこの両線の三角保合い収斂となり、黒のサポートライン下限割れに注意が必要です。
実際の豪ドル米ドルは、10月初旬起点の豪ドル高トレンドラインが今週0.6815〜0.7065米ドル内にあります。この中にあるサポートは0.6860米ドルとなっているので、もし切れればライン下限の0.6815米ドル狙いになります。上値は0.6940米ドルに抵抗線があるので、越えれば0.7065米ドル方向を狙える態勢に入れます。先週の日足を見ると、0.6930〜40米ドルの上値トライ失敗の形になっているので、目先は0.6860米ドルサポートを守れるのか否かの中にいます。ただNZドルも遂にスクエアとなりましたので、豪ドルもショートカバー選好の流れになってもおかしくはありません。
(1豪ドル=0.6885ドル、1月20日14:30)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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