豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。強い上値抵抗にも注意。
米中貿易協議の第一段階合意文書への署名が無事に終了、当面の懸念材料が一巡したことで為替市場は株式相場の上昇と、円の独歩安の流れが続いており、オセアニア通貨も対円でじり高の展開となっています。一方、今年に入ってからの米経済指標は良し悪しがまだら模様となっており、足元の底堅さと先行きの不安が共存しているようにも窺えます。また、小康状態を保つ中東やアジア情勢も緊張が高まれば“リスクオフ”の動きが再び強まることが予想され、豪ドル/円の急伸にも繋がり難いと見られます。
チャートを見ると、日足は1/8の74円割れから翌週には76円台を回復する動きとなっており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに戻しています。一方で、76円台には日足、週足の上値抵抗が控えており、一気に上抜けるにも無理がありそうです。日足の上値抵抗は76.10-20、76.50-60に、下値抵抗は75.00-10、74.50-60にあります。21日、200日移動平均線は、75.61と74.81に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。120日線は73.78にあり、1/8の下値トライでもこれに跳ね返されており、強い下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は、前週足から下寄りのスタートとなりましたが、下値抵抗に跳ね返されてタクリ足の陽線で切り返しています。今週はこの反動で上値トライのスタートとなりましたが、76円台の上値抵抗を攻めきれずに小康状態となっています。また、前週の大陰線の値幅を上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態にあります。今週の週足の上値抵抗は、76.30-40、76.90-00に、下値抵抗は74.70-80、74.00-10にありますが、74円割れで越週した場合は短期トレンドが変化します。31週移動平均線は74.16にあり、強い下値抵抗として働いていますが、62週線は76.38にあり、これを上抜けておらず77円台で越週しない限り、中期トレンドは下値リスクがより高い状態にあります。
豪ドル/円【週足】:1/16現在31週移動平均線は74.16にあり、短期サポートとして働いているが、62週線は76.38にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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