シカゴポジション(CME)212
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年1月7日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションはショートを11,100枚弱も減らし、ネットショートを27,200枚強までポジション調整してきました。ポジション変化の内訳はロング2,600枚増、ショート8,500減となり、昨年6月ピークの▼66,000枚からは60%減、2018年10月ピークの▼73,000枚からは63%減になっています。
チャートを見ると、昨年12月31日高値からの押し目でシカゴは買い下がった形になっている様です。赤い抵抗線の上限は2018年7月と11月高値を結んだラインですが、12月31日締め日に少し上抜けていますが、ほぼ抵抗線で止められ、僅か1週間で大きく下がっています。現在は黒の豪ドル高トレンドライン0.6840〜0.7030米ドルで推移しており、スポットは黒のライン下限に近いところにいます。
実際の豪ドル米ドルは、11月30日起点の豪ドル高トレンドライン下限の0.6915米ドルを切ってしまい、それ以前の10月初旬起点の大きな豪ドル高トレンドライン0.6805〜0.7055米ドル内で推移しています。この中の0.6850米ドルにあるサポートで止められて0.69米ドル絡みで推移しています。依然として先週同様に豪ドルの下値リスクのほうが大きく、0.6850、0.6805米ドルのサポートをトライする流れにあります。短期豪ドル高トレンドラインに回帰するには0.6940米ドルにある抵抗線をクリアするする必要があります。ここをクリア出来れば、0.70、0,7055米ドルの抵抗線狙いに戻れます。
シカゴのNZドルポジションがほぼスクエアになりましたので、ここからロングに切り替えてくる様な状況となれば、シカゴは豪ドルもショートカバーになり0.6805米ドルのサポートが守られる可能性が高まりそうです。
(1豪ドル=0.6903ドル、1月14日15:30)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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