NZ/円、短期は“NZ強気”。中期は“弱気”
米中貿易協議の進展期待や世界経済の先行きに対してやや楽観的な見方が広がる中、ニュージーランドの国内経済も緩やかな拡大基調にあり、新規材料難の中でNZ円は73円台まで続伸しています。
チャートを見ると、日足は10/2に付けた66.94を直近安値として下値を切り上げる流れが継続中で、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。73円台前半に強い上値抵抗がありますが、週足が新たな上昇トレンド入りした可能性が点灯しており、上値余地がさらに拡がる可能性が生じています。日足の上値抵抗は73.10-20、73.40-50に、下値抵抗は72.40-50、71.90-00、71.50-60にありますが、71.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。21日、120日、200日移動平均線は71.69、69.60、70.95にあり、全てを上抜けて短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足は4週連続陽線となり、2手前の陽線が昨年12月に付けた78.86を起点として上値を切り下げる流れから若干上抜けた位置で越週しており、新たな上昇トレンド入りした可能性が高くなっています。直近の陽線が上昇エネルギーの強いものではないので、“ダマシ”となる可能性を残していますが、この陽線が71.70-80の下値抵抗にも跳ね返されており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。週足の上値抵抗は73.20-30、74.00-10に、下値抵抗は72.00-10、71.70-80にありますが、71.50割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。31週移動平均線は70.02にあり、強い下値抵抗として働いています。また、62週線も72.54に位置しておりこれを上抜けており、一段の上昇の可能性が点灯中です。73円台を維持して越週した場合は昨年12月に付けた78.86を起点とするレジスタンスラインを上抜けたことにより、来週も一段の上昇に繋がり易くなります。この場合でも2017年7月に付けた83.91を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が74.90-00にあり、これを上抜けるには力不足と見ています。
NZドル/円【週足】：（12/26現在31週移動平均線は70.02にあり、短期トレンドをサポート中。62週線は72.54にあり、新たな上昇トレンド入りの可能性が点灯している）
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