Xマス明けたが動意は乏しい、ドル円はレンジ継続も(12/27夕)

27日の東京市場は、おおむね揉み合い。為替市場はドル安、円安の様相で、ともに対ユーロや対豪ドルなどでは弱含みとなった

Xマス明けたが動意は乏しい、ドル円はレンジ継続も(12/27夕)

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27日の東京市場は、おおむね揉み合い。為替市場はドル安、円安の様相で、ともに対ユーロや対豪ドルなどでは弱含みとなったが、弱者同士の組み合わせだったドル/円の値動きは限られている。

ドル/円は109.50-55円で寄り付いたものの、日米株価の動きを注視しつつ、109.45-60円といった20ポイントにも届かないレンジ取引。ちなみに、その株価は日本株(日経平均)が87円安となった反面、NYダウ先物は40-50ドルほど上昇と対照的な動きだった。
欧米だけでなくオセアニアやアジア市場においても、ようやくクリスマス休暇明けとなったが、明日から土日で再び休みになる飛び石連休の中日とあって、市場は引き続き売買の手控えムードが強い。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」と「米中情勢」について。
前者は、引き続き北朝鮮による「クリスマスプレゼント」が警戒されるなか、NHKが未明に「北朝鮮がミサイル発射」と報じ一時騒然。しかし、これが誤報、訓練用の文章が流出したと謝罪を行ったことで短時間にてスグに鎮静化した。ただ、聯合ニュースが「米韓は来年初めまでが重大な局面とみなし、北朝鮮の動向を注視していることが分かった」と指摘するなど、まだまだ予断を許さない。
それに対して後者は、依然として「米中通商協議」の合意期待は根強く、ドル高の支援要因ながら、それ以外の不安要因も数多い。たとえば、クリスマス期間にもかからず香港で大規模デモが続いており、現地報道によると逮捕者も200人規模出ているという。また、中国国防省が米国による「宇宙軍発足」に強い反発の姿勢を見せているほか、中国商務省からは米国で成立した「国防権限法」について中国企業からの調達を制限しているとの批判が聞かれていたようだ。

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いわゆるクリスマス休暇が明け、マーケットはジワリと活況を取り戻しつつある。しかし、前述したように、欧米勢は飛び石連休の中日といった様相かつ、今度は本邦勢が年末・年始の休暇入りとなるなど本復には程遠い。いましばらく、流動性の低い状況は続きそうで、基本はレンジ予想ながら、「薄商い=荒れ模様」の展開を警戒する声も依然として聞かれていた。

材料的に見た場合、「米貿易問題」や「米金融政策」、「ウクライナ疑惑」のほか「北朝鮮情勢」や「英国情勢」、「イラン情勢」など注意を要する案件は数多い。そうしたなか、市場でとくに警戒されているものが「北朝鮮情勢」と「米株の動き」。後者については、年末にかけても高原推移をたどるNYダウなど米株の堅調さが、ドル/円におけるドル高を支援していることに間違いはないため、さらなる続伸をたどるのか否か、動静を注視している。

テクニカルに見た場合、昨日109.68円まで値を上げ、過去半月程度のレンジ上限に面合わせするも越えられず。109.20-70円という50ポイント程度のレンジ取引がいまだ続いており、足もと50ポイントレンジをめぐる攻防にこのあとも要注意。
ちなみに、仮に上抜けた場合には心理抵抗110円がターゲットとなる反面、下抜けると移動平均の25日線や200日線が位置する108.80-00円が意識されそうだ。

一方本日は、市場で注目されるような米経済指標の発表は予定されておらず、新規材料に乏しい。そうした意味では動きにくそうで、日柄的なものとあわせ、レンジ取引継続を予想する声が多いことも頷ける。ただ、依然としてクリスマス期間中に入っていることもあり、「北朝鮮情勢」などで突発的な事象が起こった場合には予想外の変動をたどる危険性もないではない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.20-109.80円。ドル高・円安方向は、月間高値も近く、昨日越えられなかった109.70円レベルをめぐる攻防にまずは注視。しっかり抜ければ110円台回復がいよいよ現実のものになりそうだ。
対するドル安・円高方向は、引き続き過去2週間程度のドル安値にあたる109.18円が最初のサポート。割り込んでも底堅いイメージだが、下方向にもストップロスが蓄積されつつあるだけに、たとえ一時的にせよドルが大きく値を下げる可能性もある。

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ドル/円日足


*注:年末・年始のレポートですが、来週1月1日の「日報」のみ、お休みします。週初30日付の「週報」ならびに30日、31日、1月2日、3日の「日報」はすべて発行します。よろしくお願いいたします。

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