ND倍率
今年はドル円が変動相場制移行後の最低値幅、ユーロドルもユーロ導入後の最低値幅をそれぞれ大幅に更新し、為替市場はいまひとつ冴えない一年となりました。一方で株式市場は夏以降に米国株を中心に活況で強い地合いでの年末を迎えそうです。
今年最後のコラムは日米の株価の傾向をND倍率(日経平均株価をNYダウで割った値)で見てみましょう。ここでは日足チャートで営業日に違いが出ないようにシカゴマーカンタイル取引所(CME)のGLOBEXのデータを用いて計算しています。まずは3月から本日までのチャートをご覧ください。
上から日経、ダウ、ND倍率です。
こちらを見ると春は横ばい、その後夏まではND倍率が低下し(日経の上昇率がダウよりも少ないか、日経の下落率がダウよりも大きい)、それ以降はND倍率が上昇(日経の上昇率がダウよりも大きいか、日経の下落率がダウよりも大きい)数字となっています。そして10月以降は再び横ばいです。
本来的には為替の影響も考えるべきでしょうが、ND倍率自体が為替を考慮しませんので、ここではそのままの数字を使います。また、為替自体が動いていないため、単純なND倍率でも傾向は十分にわかるでしょう。最近はダウをはじめ米国株の上昇ばかりが目立つ気がしますが、こうして数字で見ると思いのほか日本株が健闘していることがわかります。11月以降は同じようの率で上下していることとなりますが、来年はオリンピックもありますし日本株にはもう少し頑張って欲しいものです。
オーダー/ポジション状況
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