シカゴポジション(CME)211
シカゴポジションは昨年のクリスマス休暇を挟みましたので、まだ24日現在の数値です。26日以降、豪ドル及びNZドル共に大きく上下していますので、中東情勢にはご留意くださいます様お願いします。
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年12月24日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは僅かながらも前週に続きショートポジションを減らしてきました。24日締日は400枚のネットショート減となり、残高は7,800枚までとなりました。内訳は2,500枚のロング増、2,100枚のショート増で、総枚数では4,600枚増となり、豪ドルと同じ様に買い上がり、売り上がりとなっています。それでもNZドルのネットショートはかなり少ないので、ポジション調整しても豪ドル程のインパクトは出ないと思います。下記チャートを見ますと、黒い抵抗線0.6720、赤い抵抗線0.6830米ドル狙いになり、12月31日には高値0.6755米ドルまで上昇し、終値が0.6733米ドルでしたので、黒の抵抗線は一度上抜けたことになりました。
実際の相場は9月末の底値を起点としたサポートが現在0.6420米ドルにあります。ここが短期のNZドル高の強いサポートになっています。その後11月中旬底値を起点としたサポートが0.6580米ドルまで上がっており、今週はこのサポートが守られるか否かに注目しています。割れた場合は0.6490〜0.6500米ドルのサポート、次いで0.6420米ドルのサポート狙いになります。逆に0.6580米ドルが守られれば、上値は再度0.6700、0.6730〜35、0.6755米ドルのダブルトップ狙いになります。豪ドル同様に、中東情勢で売られていますので、イランの対抗措置次第になっています。(1NZドル=0.6651米ドル、1月6日14:15)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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