ニュージーランドドル週報(2020年1月第2週)

NZ/円、短期は“NZ強気”。中期は“弱気”変わらず。

ニュージーランドドル週報(2020年1月第2週)

NZ/円、短期は“NZ強気”。中期は“弱気”変わらず。

米中貿易協議への懸念が後退する一方で、中東情勢への緊張からNZ円はリスク回避の動きに上下に振れる展開となっています。イランと米国が一触即発状態にはないものの、経済制裁を含めたアメリカの対応に反発を強める可能性は高く、地政学的リスクによるリスク回避の動きには引き続き注意する必要があります。一方で足元の世界経済が緩やかな拡大基調を維持しており、米経済に大きな変化が認められない限り、リスク回避的な動きも限定的なものに留まるとみられます。

チャートを見ると、日足は10/2に付けた66.94を直近安値として下値を切り上げる流れを守っていますが、12/27に付けた73.53を直近高値として上値を切り下げていることや、NZ円の一相場である6−7円のターゲット圏内には到達しており、反落に対する警戒も必要でしょう。日足の上値抵抗は72.70-80、73.20-30に、下値抵抗は、71.70-80、71.00-10にありますが、71.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、71円割れを見た場合は70円方向への一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は72.38に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”となる可能性があります。120日、200日移動平均線は69.60、70.83にあり、短期トレンドをサポート中ですが、日足の形状がやや悪化しており下値リスクにも注意が必要です。

一方直近の週足は、前週の陽線の値幅を打ち消す陰線が出ており、単体では下値リスクがやや高いものです。現状は下値を切り上げる流れを維持しており、今週も下値を攻めきれずに反発に転ずる動きとなっていますが、71.60-70の週足の下値抵抗を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は72.70-80、73.50-60にあります。31週移動平均線は70.09にあり、中期的な下値抵抗として働いていますが、62週線は72.48に位置しており、直近の週足はこれを下抜けており、下値リスクにも注意が必要です。73円台を維持して越週した場合は、来週も上値トライの動きが期待できますが、この場合でも2017年7月に付けた83.91を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が74.90-00にあり、これを上抜けるには力不足と見ています。

NZ/円、短期は“NZ強気”。中期は“弱気”変わらず。

NZドル/円【週足】:(1/8現在31週移動平均線は70.09にあり短期トレンドをサポート中。62週線は72.48にあり、新たな上昇トレンド入りの可能性が点灯中だが“ダマシ”の可能性も。)

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