豪ドル/円、下値リスクが点灯中。74円割れの越週で短期トレンドに変化。
1月8日、イランが軍事司令官殺害への報復措置としてイラクにある米軍駐留基地にミサイルを発射、との報を受けて豪ドル/円は一時74円割れを見ましたが、軍事衝突に発展する可能性が低いとの見方から下落前の水準に戻しています。しかし、両国の関係が悪化する中で緊張状態が暫く続くことが予想され、再び下落に転ずる可能性にも注意する必要がありそうです。
チャートを見ると、日足は8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持していますが、74.70-80にある日足の抵抗を割り込んで終えた場合は下値リスクが再び高くなります。また、12/27に付けた76.55を直近高値として上値を切り下げており、76円台に乗せ切れない可能性も高いとみられます。日足の上値抵抗は75.20-30、75.70-80、76.30-40に、下値抵抗は74.70-80、74.20-30にあります。21日、200日移動平均線は、75.40と74.92に位置しており、これらをしっかり上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態ですが、120日線は73.75に位置しており、下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は、前週の上げ幅を打ち消して、安値圏で引ける陰線が出ており、単体では下値リスクがやや高いものです。9日現在では下値を攻めきれずに75円台を回復しており、下値を切り上げる流れをかろうじて守っていますが、下ヒゲ部分が一時的にサポートラインを下抜けており、下値リスクにも注意する必要が生じています。この週足の下値抵抗は74.50-60にあり、74.20以下で越週した場合は短期トレンドが変化して72円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
今週の週足の上値抵抗は、75.10-20、76.40-50に、下値抵抗は74.50-60、74.10-20にあります。31週移動平均線は74.09にあり下値抵抗として働いていますが、これを割り込んで越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。62週線は76.47にあり、これにぶつかっており、中期トレンドは下値リスクがやや高い状態です。また、月足も12月足が陰線で終えており、76.20超えで越月しない限り上値余地が限られ易くなっています。
豪ドル/円【週足】:1/8現在31週移動平均線は74.09にあり、短期サポートとして働いているが、62週線は76.47にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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