シカゴポジション(CME)210
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年12月17日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは例年通りにショートポジションを減らしてきました。先週は一気に17,100枚のネットショートポジションを減らし、残高は8,200枚までとなりました。内訳は1,700枚のロング増、15,400枚のショート減で、総枚数も13,700枚減らしました。
下記チャートを見ますと、10月初旬のNZドル底値を起点にして一本調子のNZドル高となっており、先週新たに加えた黒の抵抗線が今週は0.67米ドル付近にあるので、現在のスポットからは残り90ピップス程度の上値余地になります。但し、ネットショートが既に8,200枚程度しかないので、NZドル買戻しのエネルギーは小さくなっています。そろそろ一度戻りが止まってもおかしくなさそうです。
実際の相場はアセンディングトライアングルを抜けたあとに0.6636米ドルまで一気に上昇し、その後は0.66を挟んで上下しています。11月28日起点のNZドル上げサポートが0.6575米ドル付近にあるので、ここを割って終わると、一度NZドル買いは小休止になりそうです。その場合にはトライアングルのサポート0.6450〜60米ドルまでの下押しになりそうです。上値は0.6630〜40、0.6680、0.6710米ドルの順に抵抗線が控えています。
(1NZドル=0.6608米ドル、12月23日13:55)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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