豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。中期は“弱気”の流れ。
19日に発表された豪11月の失業率は5.2%に改善、雇用者数も+39,900人と市場予想の5.3%、+1.5万人を大きく上回る改善を示しました。内容的にはフルタイム+4,200人に対して、パートタイムが+35,700人とパートタイマーの増加が主要因で一時的な増加に留まる可能性がありますが、為替市場は発表結果を受けて対米ドル、対円で上昇しています。米中貿易協議の前進や、英選挙での与党圧勝を受けて、Brexitの先行きに光明が見え始めたこともリスク回避的な動きを後退させており、円は全面安の展開となっています。
チャートを見ると、日足は12/13に付けた75.97を直近高値として若干上値を切り下げていますが、8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化が認められません。一方で76円台に強い上値抵抗が控えていることや、豪ドル/円の一相場である5〜7円の達成圏内に入っていることから、76円超えの上値抵抗にぶつかる可能性にも警戒する必要があります。日足の上値抵抗は75.50-60、76.10-20、76.70-80に、下値抵抗は74.90-00、74.00-10にあります。74円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。21日、120日移動平均線は、74.46と73.76に位置しており、短期トレンドをサポートしています。また、200日線も75.12に位置しており、これがサポートとなる可能性が点灯中です。
一方直近の週足は、実体のしっかりとした陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げていますが、上値を切り下げる流れからは上抜け切れずに終えています。この週足の上値抵抗は75.20-30にありますが、75.50超えで越週した場合は一段の上昇に綱がり易くなります。但しこの場合でも76.70-80に週足の上値抵抗があることや、78.00-10に長期的な上値抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いでしょう。31週移動平均線は74.08にあり強い下値抵抗として働いていますが、62週線は76.70にあり中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ありません。
豪ドル/円【週足】:12/19現在31週移動平均線は74.09にあり、短期サポートとして働いているが、62週線は76.70にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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