ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想
本日(16日)、ユーロ圏及び米国の12月PMI指数が発表されます。世界的に製造業の悪化が厳しくまだ改善の兆しはありませんが、市場は予想より上か下で判断しますし、今回の数値は全般的に改善予想になっています。特に米中関税賦課の第4弾が延期されたので、改善期待は強くなりそうです。
(今回発表予想)2019年12月16日 12時現在予想値
・ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の製造業PMI指数は引き続き低迷中です。今回も50未満になると11ヶ月連続となり、ほぼ1年間50未満での推移です。チャートの3地域のPMI(米国はISM)を見ると、青の欧州はここ数ヶ月小幅に改善していますが、まだ水面下ですので、決して良い数値ではありません。
12月のユーロ圏製造業・サービス業共に、多くの地域で予想が前月より改善見込みになっています。少なくとも製造業の主力であるドイツが50に近づく改善を見せないと、暫くは厳しい状況が続くと思われます。
・米国12月PMI指数 (東京時間23時45分発表)
製造業………12月:52.6(レンジ52.0〜53.0)(11月は52.6)
サービス業…12月:52.0(レンジ51.3〜52.5)(11月は51.6)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50、緑線より右側の青色が今回のユーロ圏12月製造業PMI指数の予想値)
チャートはいつもの3地域製造業PMI指数です。日本は5月から、米国は8月から、景況感判断の分岐点である50を下回る水準が続いています。欧州(青色)は今回予想通りなら11ヶ月連続で50未満です。過去には2011年8月から23ヶ月間に亘る50未満でしたので、ここ10年ではそれに次ぐ内容の悪さです。
(ユーロドル週足:先週金曜時点)
ユーロドル相場は先週金曜日時点の週足チャートにあったユーロ安トレンドラインA(1.1190)とB(1.0780)の上限Aに当たり反落しました。
日足は上ヒゲ長いので目先はロングを取っても1.1180〜90では手仕舞いが必要かもしれません。
一方、このレンジ内にあったユーロ上げサポート(緑線)が1.10付近にあるので、ここを割らない限りはまだユーロの上値を確認する状況にいます。当面1.10〜1.1190レンジで、サポートは1.1100〜10、1.1050〜60、1.1000〜10の順にあります。上値は1.1140〜50、1.1180〜90の順に抵抗線が控えています。新たなユーロ高には1.12ドル越えての週末終値が必要になります。
(12月16日14:10、1ユーロ=1.1134米ドル、121円78銭)
オーダー/ポジション状況
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