シカゴポジション(CME)209
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年12月10日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションはネットショート400枚増の36,800枚となり、前週と変わりませんでした。しかしながら、ポジション内訳を見るとロング10,900枚減、ショート10,500枚減ですので、総枚数は21,400枚も減らしています。クリスマス前のポジション調整は続いています。
下記チャートを見ると、現状では黒の豪ドル安トレンドラインを維持していますが、実際のスポットは締日翌日の11日から豪ドルが買われており、現在は黒の抵抗線近くで推移しています。明日はシカゴ締日になりますので、NY終値が0.69米ドルを越えている様だと、黒の抵抗線は抜けて終わり、一段の豪ドル買いに繋がる可能性あります。先週11日(締日)以降でも豪ドルは約80ピップス買われているので、明日の締日も既にかなりのポジション調整が入っていると思われます。
実際の豪ドル米ドルは、先週に0.6760〜0.6890米ドルの3角保合いの収斂状態になっているとしましたが、先週の12日に上抜けて、13日に全返しで週末の終値ベースではぎりぎり上限に掛かりました。現在は再度上抜けかけています。ほぼ短期の豪ドル高に傾きかけていますが、騙しの可能性も残しているので、0.69台乗せで週末が終わると上抜けが確認できます。抜けた場合には、上値は0.6920〜30、0.6900〜0.70米ドルに抵抗線があり、ここまでくると豪ドルは一段高狙いになります。一方で、0.6870米ドル未満で終わると、豪ドル安トレンドラインに戻され、0.6780〜90米ドルのサポートまで下値余地が広がります。シカゴのショートポジションを解消するだけで上抜きの可能性が高くなります。
(1豪ドル=0.6877ドル、12月16日13:10)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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